『MultiMedia Catcher』の使い方   提供/著作権所有者 七條文雄 (成美会 鈴江病院 脳神経外科) 

                                   2017/11/21公開_2019/12/8 一部更新

★注:ホストサーバーが変更になったため、URLが変更されました。(2019/12〜)

 

☆MultiMedia Catcherに関する学術発表

1) 七條文雄:PC, スマホ, タブレットを使いこなせ!! 「日常診療に役立つIT」: 第 34 回(最終回) 『FileMaker Go 16』を利用してみよう —自作App 『MultiMedia Catcher』の提供—.  脳神経外科速報, vol. 27, No. 12: 1277-1284, 2017

2) 七條文雄:FileMaker ProによるiOSデバイス用 MultiMedia Memo Catcher Appの試作. 第9回 J-SUMMITS 全国集会, 2017/12/2(大阪)(20分の口演)

3) 七條文雄:FileMaker Goを利用したマルチメディアメモAppの試作.—MultiMedia Catcher—. 第41回日本高次脳機能障害学会学術総会, 2017/12/15-16 (大宮)(9分の口演)

4)  七條文雄:日常診療に役立つITコーナー: これは便利! iOSアプリ活用術 <14> 自作 App 『MultiMedia Catcher』の使い方.  徳島市医師会報 ぞめき, 平成30年2月 第33号: 67-72, 2018(← クリックすると、閲覧できます。)

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☆ 『 MultiMedia Catcher 』 で できること

・iOS機器を用いて記録した医療現場の様々な 写真・動画・音声 がこのApp (MultiMedia Catcher)内のみに保存され、iOS機器がiCloudと接続されていても、iCloudへの拡散はありません。

・保存されたデータ(患者さんの記録など)はiOS機器自体のパスコード、Touch ID、Face ID と利用者が設定したApp自体のパスワードで二重に保護されます。

・患者さんからデータの医学的利用承認の署名をもらう事も可能です。

 

1. iOS機器(iPhone / iPad)に App Store から 『 FileMaker Go 16 』もしくは『FileMaker Go 17』をダウンロードして下さい。(無料)

  (← ここをクリックしてもダウンロードできます。)

☆ FileMaker Go 16 入門 (← FileMaker Go 16 の利用方法の解説あり)


   (← ここをクリックしてもダウンロードできます。)

☆ FileMaker Go 17 入門 (← FileMaker Go 17 の利用方法の解説あり)


  (← ここをクリックしてもダウンロードできます。)

☆ FileMaker Go 18 入門 (← FileMaker Go 18 の利用方法の解説あり)

2. ソフト:『 MutliMedia Catcher 』をインストールします。

   ↓ 下の図をクリック

← この図をクリック

 

Version 4.0 :   2018/2/3  リスト画面で同一症例の画像の変化を経時的に比較できるようになりました!


Version 3.0 :  2017/12/20 iPhone 型のレイアウト下での大画面型iPhoneへの対応法を導入しました。

          ポップオーバーが表示された時のオフボタンを追加しました。


Version 2.0 :  2017/12/11 Get(デバイス)関数を利用して、使用機種を判定し、レイアウトが自動設定となりました。


Version 1.4 :   2017/12/4 リストのソート機能と検索機能を改善しました。

Version 1.3 :   2017/12/2

Version 1.2 :   2017/12/1

Version 1.1 :  2017/11/29

Version 1.0 :  2017/11/20

 

3. ダウンロードした『 MultiMedia Catcher3.fm12 』を 『 FileMaker Go 』で開きます。

  (画面はVersion 2での例)

 

4.  初回設定: アカウント名とパスワードの設定

 アカウント名: MMC777  

  パスワード: mmc

→ 「mmc」のパスワードを変更

   旧パスワード: mmc

   新パスワード:○○○・・・・      (個人で任意に設定して下さい)

   新パスワードを確認:○○○・・・・    ※このパスワードを忘れた場合は、以後の再利用は不可となります!自己責任でご注意下さい。

  → 以後は、パスワードを入力しなくても Touch IDFace IDでも起動できます!

 

5.  使用登録:Mailによるユーザー登録

初回使用の場合には、ユーザーの使用登録画面が表示されます(下図)。→登録協力 よろしくお願い申し上げます。

 

6.  レコードの新設

 初回の起動時には、レコード数が0のため、データをいれるレコード枠がありません。まず最初にレコードを新設して下さい(下図)。

 初期設定(下図)時には、【レコード新設】ボタンは、3カ所ありますが、通常は画面の上段と下段に【レコード新設】ボタンが配置されています。

 (画面はVersion 2での例)

 

7. 各種ボタンの説明

 細かなデータの入力を実際に行う前に、上段と下段に配置されたボタンの説明をします。ボタンは、指での操作性を向上させる目的で、上段と下段に同じレイアウトが配置されています。どちらでも、使いやすいボタンをご利用下さい。


Version 3以降の場合

1) 通常の画面では、右端に【ポップオーバー解除】のボタンをつけました。タップすると、上乗せ(ポップオーバー)で表示されていた画面が消えます(ホームボタン風)。

【ポップオーバーoff】: ポップオーバー画面を解除する時に押して下さい。

2) 更に【基本情報1】の画面では、

右端のボタンで、画面をiPhoneモード(小)とiPadモード(大)に切り替えできます。

iPhoneでiPadモードを使用した場合に、画面が大きくなりすぎた時には、二本指でピンチインして下さい。画面の横幅に応じて、大きさが調整されます。この場合、画面の下に空白ができます。この空白を無しにするには、iPhoneモードに戻して、二本指で拡大率をマニュアルで調整してみて下さい。

 

 

 


Version 2 の場合

1) ボタンの機能と配列は下図のごとくです。

2)Get(デバイス)関数を利用して、使用機種を判定し、レイアウトが自動設定となりました。


Version 1の場合

iOS機器の機種によって、画面の大きさが異なります。本App作成初期の時には基本的なiOS機器用の画面設定は【iPhone: 320x460 (縦)】となっていたため、iOS機器の画面と大きさがピッタリとあうのはiPhone 5sでした。

☆ iPhone・iPadの画面へのフィット法 ⇒ 指でピンチアウト、ピンチインをしながら、フィットさせていました。

 

8. 実際の操作手順

 基本画面の入力欄には、3文字で表現する施設名、ID、氏名、しめい(ふりがな)、生年月日、性別、郵便番号、住所、電話番号などの入力欄がありますが、これらを入力するには時間がかかりますから、直ぐに入力する必要はありません!ただ、何らかの手掛かりとなる写真を一枚とっておいて下さい(カルテの表紙や、病室の名札など)。右下の顔写真は、患者さんの許可がとれれば、写真に記録しておいて下さい。

 上記入力方法の詳細は、後で説明しますから、まずは、写真撮影、録画、録音などを行って下さい。

 

9. 写真の撮り方

 まずは、【カメラボタン】をタップして下さい。すると、画面は4つの大きな□の枠をもった写真モードに変わります。ここで□の枠内をタップすると、標準Appの【カメラ】が写真モードで起動します。後は、シャッターボタンをタップして写真を撮影します。写真を撮り終えると、【再撮影】【 写真を使用】のいずれかを選択し、最終的に写真を登録します。写真が登録されると、写真1/2/3/4の表示文字の背景が赤色に変化します。その横には、写真の記録日が自動登録されます。また、中央右端の【メモ】をタップすると【ポップオーバー】枠が出現しますので、この中に、写真に関するメモを入力しておくことができます。【メモ】内に情報が入力された場合には、【メモボタン】の背景に色が付いて、識別可能となっています。

 (Version 2の画面で表示)

 

☆ 【既登録】の写真の画面をタップした場合には?→ 誤って大事な写真がいきなり消去されないように、確認画面が表示されます。撮り直しをする場合には、【写真上書き】をタップして、写真を撮り直して下さい。実際の写真を拡大して詳しく見たい場合には、【写真閲覧】をタップして、一度【カメラ】画面にもどり、赤色に変わった【写真1/2/3/4】ボタンをタップすると、【ポップオーバー】内に写真が拡大して表示されます。

 (Version 2の画面で表示)

 (Version 2の画面で表示)

 

10. MultiMedia ボタン操作の説明

ビデオによる録画、マイクによる録音 共に、カメラの撮影時と同様の操作で実行出来ます。

 

☆ 標準Appの【カメラ】の場合には、写真とビデオの変更は、画面をスライドして変更する(下図)ため、しばしば、シャッター時に写真とビデオを間違って操作することがあります。【MultiMedia Catcher】では、ボタンを押すだけで、写真とビデオ、更には録音の切り替えもできます

 

☆iPhone にあって、iPadにない 標準App に 【ボイスメモ】があります。

 【MultiMedia Catcher】では、iPhoneでも iPad でも 簡単に録音も出来ます。

 

11. 標準App 【写真】をチェックしてみましょう!

☆ ここで、皆さんご自身のiOS機器で【写真】App 内のデータをチェックしてみて下さい!⇒【MultiMedia Catcher】で記録した写真もビデオも全く表示されないと思います。

【MultiMedia Catcher】で記録されたデータ(写真・ビデオ・音声)は、【MultiMedia Catcher】のレコードの中にのみ【FileMaker Go】で保護された状態で保存されています!

⇒ これは、個人情報保護の点で、非常に重要な特徴です!

 

12. 基本データを入力しよう!

 貴重なデータが記録できた後は、落ち着いた時間に、基本情報を登録しましょう。訪問診療から帰った後でも、病室から詰め所に帰った時でも構いません。ゆっくりと入力していきましょう。

1) 現場でしておくこと。⇒【基本】の画面で、基本情報1をタップ(下図の指参照)し、カルテでも、病室での名札でも、後で思い出す事ができるヒントとなる写真を撮っておきます。次に、患者さんの許可があれば、顔写真も撮っておきます。

2) 以上の操作で、記録日時と緯度・経度を含む撮影場所が自動登録されます。カルテを写真に撮っていた場合には、中央部の【編集用拡大】ボタンをタップすると、カルテの写真が拡大されます。これを見ながら、個人情報を登録することもできます。

3) 下部中央の【マップ表示】ボタンをタップすると、【地球探検の旅】のWebページが起動されます。表示されたこのページの中の緯度・経度の枠内をゆっくりと2回タップすると【ペースト】が表示されますので、次にこのペーストをタップして下さい。すると、基本情報1を撮影した場所の緯度と経度が自動入力されます。後は下段に表示されたキーボードの【開く】をタップするだけで、基本情報1の撮影場所が地図上に表示され、位置確認がとれます。(画面右下の【完了】ボタンをタップすると、元の【MultiMedia Catcher】の画面に戻ります。)

4) それでは、基本情報を入れていきましょう。先ず施設名は、3文字で入力します。→ タップすると3文字に編集されたサンプルリストが出てきます。リスト最下段の 【値を編集...】をタップすると、リストの編集画面に変わります。皆さんの所属する施設を3文字で略し、登録して下さい。既に登録してあったデモ施設名は消去して下さい。次に【ID番号】、【氏名】(氏と名の間にはスペースを一文字入れておいて下さい)と入力していきます。ひらがなの【しめい】は自動表示されますが、訂正があれば、ご修正下さい。生年月日は西暦、和暦(M/ T/ S/ H/ など)どちらでも入力できます。更に性別(男/女がリスト選択可能)、郵便番号、住所、電話番号などを入力していきます。(これらの基本データは必要性が無ければ、全く入力しなくても構いません!

 

13. 写真・動画・音声のデータを医学的に学術発表等に利用する場合→【承認の署名】の入力方法(重要!)

 基本画面の中央部の【署名確認】ボタンをタップして下さい。

      ↓

 画面は【署名確認画面】(下図中央部)に変わります。

      ↓

 画面下の枠内をタップすると、【署名入力画面】(下図右の)に変わります。

      ↓

 画面上に指先で名前を書いてもらって下さい(これで署名入力が完了です!)(下図右の)。

 (Version 2で表示)

 

 

14. もう一つのMultiMedia の追加!

上記の署名機能を利用して、写真・動画・音声の【MultiMedia】にもう一つ描画画面(手書きメモ)を追加しました。

 基本画面の中央部の【手書きメモ】ボタンをタップして下さい。

      ↓

 画面は【手書きメモ画面】(下図中央部)に変わります。

      ↓

 画面中央の枠内をタップすると、【手書きメモ入力画面】(下図右の)に変わります。

      ↓

 画面上に指先で自由に図形や文字を書いてもらって下さい(これで手書き文字入力が完了です!)(下図右の)。

(この【手書きメモ】機能は、iPad Pro と Apple Pencilとを組み合わせるのが最高です!)        

 (Version 2で表示)

 

15. リスト表示

 下図は【リスト】ボタンをタップした時のリスト画面を提示しています。

1) 背景が赤になったレコードは、データの医学的利用に関して署名をいただいている患者さんのサインを含むレコードを示しています。

2) 色がついた欄には、データが保管されています。タップすると、ポップオーバー内に内容が表示されます。

ワンポイントアドバイス: 嚥下障害や口腔ケアの検討に利用できる口腔内の状態はiPhoneを利用すると、鮮明に写真やビデオに記録できます。

(サンプル用のデモレコードは、全て仮名で、顔写真は、笑顔写真館のWebページより引用しています)

 

3) リスト内のレコードは画面を上下にドラッグするとその動きにそって上下に移動します。

4) 目的のレコードが見つかると、施設名か氏名の枠内をタップします(下図)。ここで、タップされたレコードが選択レコードとなります。

5) 選択されたレコードの判別方法: 施設名の枠内が水色に着色されています。

 

6) 基本データが既に入力されている場合のレコードの新設 → 氏名欄の右にある【追加】の矢印マークをタップすると、基本データのみが入力された新しいレコードが作製されます。

 

 

7) リスト内のレコードの移動方法

・レコード数が多くなってきた場合の移動方法を紹介します。

 下図のように、下段にボタン群が配列されています。それぞれ【全レコード表示】・【ソート解除】・【レコードの対象外移動】・【対象の入替】等が可能となっています。また、レコードの上下移動は、画面を指でドラッグしたり、【ボタン】のタップで、最後尾や最先頭のレコードへジャンプしたり、ページ単位でページめくりができる様にアレンジされています。レコード中央部の矢印をタップすると、あいうえお順に並べ替えたり(ソート)、記録日時順に入れ替えたりすることも可能となっています。なお、この二つの矢印は、もう一度タップすると、逆順のソートでレコードが並べ替えられます。

 

8) Version 4 の新機能の紹介(リスト画面で同一症例の画像の変化を経時的に比較できるようになりました!)

・リスト画面で検索したい症例を指摘します(施設名の背景がシアン色になっています!)(下図の赤□)。

・上段の虫メガネ表示の【検索】ボタンを押します(下図赤○)。

・画面中央に検索条件を聞いてきますから、【限定】をタップします。

・検索された症例がリスト表示されますので、下段右端の【画比(iPhone)】もしくは【画像比較(iPad)】ボタンをタップすると、写真画像がリストアップされます(下図右のiPhone画面参照)。

 

 

9) 【リスト表示画面】から【基本画面】への変更方法

【リスト表示画面】で左端の数字の欄、もしくは顔写真をタップすると、画面は、【基本画面】に戻ります。

 

16. レコードの追加方法 (上図を参照)

1) 新しくレコードを作成する → 【New】ボタンをタップします。

→ この場合は、基本データへの入力も必要となります。(MultiMediaのデータ入力後に、後でゆっくりと入力しても構いません!単なる一時的なメモ的記録であれば、入力しなくても構いません!)

2) 既存のデータを基にして新たにレコードを追加する → 氏名の右横に表示されている 大きな矢印マーク【追加】をタップします。

→ 基本データが登録済みの新規レコードが作成されます。新規レコードには顔写真も登録されます!(ただし、氏名が空欄では、顔写真は登録されません!)

 

17. レコードの削除方法

1) 【リスト画面】で、削除したいレコードを指定して、【削除】ボタン(下図の緑色のゴミ箱)をタップします。

2)データ削除確認のメッセージが表示されます(①)。

★ MultiMedia のデータがなければ → 【OK】ボタンをタップすればレコードが消去されます。

☆ MultiMedia の 保存データ があれば → 【データ消去確認】のメッセージが表示されます(誤消去防止目的!)(②)。

◎ 署名入力がある場合(背景が赤のレコード)は  → 【署名】 を消去するまで、レコードを消すことができません!(重要データの保護目的)

 

◎【署名】を消す方法:

・ 【署名】画面で【署名】をタップします。

・ 【署名確認】欄が表示されると → 【書き直す】をタップします。

・ 【再確認】欄で → 【完全消去】をタップすると、署名が完全に消去されます。

 

3) 既存のFileMaker Goの機能の利用して削除する場合

 FileMaker Go 本来の機能を使用する場合には、下段右の【±】ボタンをタップします。すると、画面の下方にデータ処理画面が表示されますので、【レコード削除】をタップしますと、選択されていたレコードが機械的に自動処理で削除されます。(この利点は、署名があるレコードも警告なく直ぐに削除ができる点であり、逆に欠点は、大事なデータが入ったレコードも、警告なしに自動で削除されてしまう点といえます。)

 

18. レコードの検索

1) 一個人のレコードが複数個ある場合の探し方です。まず最初に、探したい症例のレコードを一つ見つけて、選択します(施設名が薄い青色に変わります)。次に、上段ボタン群の右端の虫メガネのボタンをタップします(下図赤○)。すると、【指定検索】と表示され、氏名とその下のかっこ内に生年月日が表示されます。下の【限定】をタップすると、個人を【氏名+生年月日】で同定し、一致するレコードのみを検出します。中央の【氏名で】をタップすると、同一【氏名】で検索されます。この場合、同姓同名の方が混在する可能性もあります。逆に、生年月日が入力できていなくても、症例を探すことができます。 【その他】をタップすると【通常検索】が表示されます。(次へ)

 

2) 【通常検索】では、【検索】をタップすると、様々な個々の検索ができます。【頭文字】検索では、氏名のふりがなからの頭文字で検索ができます。画面下に表示されたひらがなをタップすると、そのひらがなを頭文字とする症例のレコードが表示されます。

 

3) FileMaker Go 附属の【クイック検索】を活用しよう!

 iOS機器の画面右上の電池マークの下に表示された、FileMaker Goのソフト固有の虫メガネで表示された検索ボタンをタップしてみて下さい。上段の検索(クイック検索)の欄に任意の検索したい語句を入力すると、その検索語句がどのデータ枠に入力されていても、レコードのどこかに検索対象語句の入力があると、そのレコードが検索されます。下図の例では、『口腔』を検索対象語句として入力しています。→ 検索結果は、【メモ】の中に入れてあった口腔内ビデオの語句がヒットしました。(この機能も、使い方によっては、非常に便利だと思います)。

 

19. 保存データのエクスポート方法

1) 個々のデータを取り出す方法

 写真、ビデオ、音声のデータをPCや他のiOS機器にコピー(エクスポート)する場合には、必ず、ポップオーバーの画面より行います(個人情報を保護するために、自動操作はなく、全てマニュアルで行います)。【下図参照】

☆ポップオーバーボタンをタップします。→次に表示された画面(赤□)で、【エクスポート】をタップします。→エクスポート画面(青□)では、【続行】をタップします。→次の画面(緑□)で、【保存先の選択】をタップします。→最後に種々の保存先の選択画面(桃□)がでますので、自分の機種に適した方法を選んで下さい。Apple 機器(Mac / iPhone / iPadなど)の場合は、【AirDrop】 が推奨されます。(【AirDrop】の使い方:a) iPhone / iPad / iPod touchの場合。 b) Macの場合Apple サポートより)

 

 

 

2) レコードのインポート

 既存のレコードファイル(親ファイル)に別のレコードファイルを追加(インポート)して、一つのファイルにするには、PC上の操作が必要となります。WindowsでもMacでも可能ですが、アプリケーションとして、FileMaker Pro もしくは FileMaker Pro Advanced (有料)が必要となります。

 これで、ファイルを追加することが可能となります。方法は以下のごとくです。

a) iOSにて

 まず、iOS機器にて下図の様な操作をします。

(1) デバイスをタップします。

(2) 上段のチェックマークをタップします。

(3) 追加(インポート)したいファイルをタップしてチェックを入れます。

(4) 上段のエクスポートマークをタップします。

→ 赤□のように、様々なファイルの転送手段が表示されますので、ご自分の最も都合の良い方法で、ファイルをPC(Win / Mac)に移動して下さい。

 

b) PC(Win / Mac)にて

 FileMaker Pro(もしくはAdvanced)を起動し、MultiMedia Catcherの親ファイルを立ち上げます。後は、下図のごとく、【ファイル】→【レコードのインポート】→【ファイル】から、インポートしたいファイルを探して、後はタップするのみで、親ファイルに、追加したいファイルのレコードがインポートされます。これで保存が完了すれば、iOS機器内のデータを消去することもできます!

 

 

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附録: iOS機器を清潔に使おう!

 実際の臨床現場では、病院や施設からiOS機器の配布がある場合もありますが、個人のiPhoneやiPadを使用されている方も多々あるかと思われます。個人のiOS機器を如何に医療現場からの汚染から防御するか?この紹介を下記雑誌に紹介しています。

 

 一例を紹介しますと、ダイソーのクリアポケットを使用すると、完全無菌ではありませんが、清潔にiOS機器を使用することができます。iOSの画面は、クリアポケットの外側からも自由に指で操作ができます(機器が落下しないように、必ずテープ付をご利用下さい)。

 写真を撮ることも可能ですが、フラッシュは反射がある為に使用できません!

 

 

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